吉例顔見世 夜の部 @10/24

梨園でいちばんWSに出ていらっしゃる方も出演。


以下の三本立てです。
鳴神上人」は、龍神を閉じ込めて、世界に雨を降らなくさせた鳴神上人を、女が誘惑し、龍神を解放し、雨を取り戻す話しです。
「達陀」は東大寺二月堂のお水取りをもとにして作られた踊りを中心とした作品です。そこに僧侶の煩悩との戦いが少し絡んできます。
義経千本桜」は、狐が鼓を守るために、静御前のお供として人間に化けていたという話です。で、この狐を演じていたのが冒頭の人です。最後に3階席までワイヤーで釣られて宙乗りをします。その前にも、早着替えや移動など、けっこう動き回ります。

若い役者は、他の演じ手よりもなんだか「早い」かんじがします。台詞回しにしろ、動作の一つ一つにしろ。ずっと演じていくうちに、それぞれの味が加わっていくものなんですよね、きっと。

この1ヶ月半ほどで、女ばかりの宝塚、男ばかりの歌舞伎という真逆の舞台を見たので、せっかくならその違いについての普遍的なものとか、観客についてとか考えてみたいのですができそうにないなぁ。

あと、全くの余談ですが、隣に座った同い年くらいの男の子3人組が「こんど映画やるらしいよ」「お前なんがにぎってやる、って?」「アメリカだから全部英語らしい」っていう会話してた。ふつーの男子だったのですが、スシ見ててくれたんですね〜となんだかうれしくなりました。こういう層が見ててくれるとなんか嬉しさ倍増する。うん、楽しみー。